【絵カード】我が家で「絵カード」を取り入れ始めるまでの経緯

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発達・困りごと 凸凹家族のひとりごと。

こんにちは☆lenoreです。

今回は、我が家で「絵カード」を取り入れ始めるまでの経緯について、

少し長くなるんですが書いていこうと思います。

 

“娘と絵カードの相性"について悩んだ時があり、

療育と同じように家でも取り入れるまでに少し時間がかかりましたが、

結果的には取り入れてとても良かったなと思っています!

絵カードと娘の相性についての悩み(誤解?)

「宿題やりなさい!」「分かってるよもう!」的なこと?

娘はクイーン・オブ・視覚優位な子。←超・視覚優位ってことです笑

なので、絵カードを取り入れることに効果があるのは分かっていましたが、

療育での娘の絵カードに対する反応を見ていて少し「🤔?」と思ったことがあって迷っていました。

 

それは、
先生:「(絵カードと共に)トイレ 行こうか?」
娘:一度先生と手をつないでトイレの方へ進むも、トイレはもうすぐそこ!ってところで嫌がる
先生:「◯◯ちゃん (もう一度絵カードと共に実際のトイレを指して)ト イ レ  行こう?」
娘:「ギエェェェェァァァ╰(‵□′)╯!!!」
こんな反応でした。

 

最初の嫌がりの時点でそこそこ╰(‵□′)╯状態ではあったんですが、

2回目に促されて以降の嫌がりがものすごかったため、

その時の私には「真横にトイレが見えてて+先生にトイレって言われて+その上絵カードが出てきてで…もしかして言われてることは分かった上での抵抗?」と感じられました。

ちょうど「夏休みの宿題やりなさいよ?」「分かってるって、もう!」的なことなのかなと…🤔

 

そして、もし既に意味が分かっている上での抵抗なら

●「今は行かなくても大丈夫」なのか?
●歩いてくる途中に何か他のことが気になったのか?
●"夏休みの宿題"パターンと同様、自分自身でやらなきゃ行かなきゃと思っていることを言われたからとりあえず抵抗になったのか?

…など、抵抗する理由を見極めて、それに合った反応の仕方を伝えていかないとなと感じました。

 

また、

●おしっこの間隔がかなりあいてきたこと(4~5時間以上)
●漏らしてしまうことはほぼゼロになってきたこと
●「ゴミ を 捨てて」「扉 を しめて」など簡単な指示が伝わる時が増えたこと

…この辺りの成長もあって「娘と絵カードの相性ってどうなんだろう?視覚優位だからこそ、意味が分かる事柄の場合は、絵としてはっきり見せられると反動が強くなってしまうことも…🤔?」と悩み始めました。

 

家ではちょっと嫌がっても、声掛けのみで促し続けてなんとかトイレ行けてたからなぁ…。

本人の意見を直接言葉では聞けないので、受け取る側が堂々巡りで考えるしかない💦

元々意図していなかった方・より興味の強い方へ引っ張られてしまう?

娘とは普段単語単語でのやり取りが多く、二語文などはこちらから促して言っています=ほぼ真似。

「せんべい!」「せんべいが何?」「せんべいがなに? ちょうだい いいよ」「おせんべいを食べたいの?」「食べたいの ちょうだい」「じゃあ おせ…」「おせんべい …」「を?」「を … ちょうだい!いいよ」「いいよ。持ってくるね」

(発語が無かった頃のことを思うと、単語一つ出てくるだけで凄まじく分かりやすくなったよムスメチャン…😭✨)

 

こんな感じで単語ベースなのでそうなりやすいのかも知れませんが、

伝えたい気持ちが強い時・焦っている時等に、

娘の頭の中で単語同士がごちゃごちゃになってしまうことがあります。

(本当はお茶が欲しい時に「トイレ!」とか。その逆も有り。焦りすぎて「お茶!タブレット!おせんべい!…トイレ!」と連発することも)

 

その時「ごちゃごちゃなのを合致させるために、今まさに絵カード…?」と一瞬思ったんですが、

こちらが候補を言ったり現物をいくつか見せたりすると、

元々意図していなかった方やより興味が強い方へ娘の意思が引っ張られてしまうことを思い出し、

またまた悩みはじめてしまった私…😵

(↑前述した、焦り過ぎで「お茶!タブレット!おせんべい!…トイレ!」とごっちゃごちゃになってしまった時に、一旦全部目の前に持ってくる・見せると、一番興味がある「タブレット」を選んでしまう。前後関係から言って絶対トイレなのに焦😓💦)

そりゃあね…誰でも好きなものをまず選びたいけどね。

 

分かっているか分かっていないか・本当はどれなのかどれじゃないのか。

そこを見極めるのが本当に難しいので、

娘の意図を絞っていこうとすると膨大な量の絵カードになってしまうのも😓なところでした。

試しに使ってみたLITALICOのアプリは…

「いろいろ悩むけど、とりあえずなんかやってみよう!」と、

LITALICOから出ている「えこみゅ」という絵カードのアプリも試しに使ってみましたが…

 

●アプリの立ち上がりが遅い。最初の「LITALICO」という会社名表示が長い(一般的なアプリなら全く気にならないほどの速さですが、多動娘に見せるという使い方なのでなるべく早い方がいい)。
●娘特有の事柄の絵カードを作る場合は写真撮影が必要。その写真のサイズが小さめなのでちょっと分かりにくいかも。
●親的にはアプリの絵カードを見せようと思ってスマホを差し出すと、娘的には「You Tube見て良いのね(*^^*)?」ってのと同じ流れなので、自分でYou Tubeを開けようとする。親の意図とは違う方へ…。

 

…など「これは紙の絵カードの方が娘には良いかもな」と感じる点が多かったです。

※操作が直感的だし、絵も可愛いし、合う子にはすごく合うと思います☆

療育の先生との「ワーキングメモリ」の話→やってみて😳!

「要素の多さ」を反省😓

そんなこんなで絵カードに対してなかなか動けなかった時。

最近娘が、自分で言ったことや他の人に言われたことを一瞬で忘れてしまうような感じの時があったので、

その旨を療育の先生に話したところ、ワーキングメモリという言葉を教えていただきました。

 

ワーキングメモリとは、ざっくり言うと

【◯◯取ってきて→出来たら ワーキングメモリ1】
【◯◯してから△△して→出来たらワーキングメモリ2】
というような考え方だそうです。

娘は【「◯◯取ってきて」→途中で他ごとが気になって達成できず】な時があり、これは【ワーキングメモリ0】になる模様👀

(大人の平均は【ワーキングメモリ7】らしく…私そんなに出来るかな😂💦ちなみにウィキペディアにはもうちょっと詳しく書いてありました→こちら

 

このワーキングメモリの話を聞いた後、

確かに娘はすぐ忘れちゃう…というか興味がコロッコロするから「覚えている」とか「持続し続ける」っていうのが難しいかも知れない。でも、興味を妨げるものさえなければ・シンプルな状態になっていさえすれば【ワーキングメモリ1は必ず実行できる】×その繰り返し=1を細かく積み重ねて「持続」を目標に出来るかも知れない🤔

と感じた私。

 

過去に「一日の流れを娘に伝えて分かりやすく💪🏻!」と、

朝起きてから夜寝るまでの何個もある行程を紙に書いて壁に貼って、

その都度伝えるというのをやったことがあったんですが、

このワーキングメモリの話を聞いて

「あぁあれは娘にはかなり難しかったな。要素が多すぎたな」と反省しました😫

あとから思えば、娘、私が書いた予定表の一部しか使ってなかったんですよね…。

作ってみたら、大激変😳

この辺りを踏まえて、絵カードが膨大になるの覚悟で笑、作ったのが

絵カードを貼ったホワイトボード

↑こんな感じの絵カードボードです。

(無地厚手のハガキサイズ用紙はセリアで、A4よりちょっと大きいホワイトボードはダイソーで買いました)

 

●言われている意味は分かるけど、絵カード1枚だけではそれをやる理由や前後関係が分からなくなる
●やることを忘れてしまう・他のことに気を取られてしまう可能性がある

この辺も踏まえて、要素は多くても2~4個にしてその都度貼り替えて、

「ご飯の前に+トイレ行こうか」「お出かけするから+着替えようか」と前後関係ありで話しています。

 

この話し方自体は絵カードを作る前からやっていましたが…

絵カード付きで同じように話しかけたらもうビックリするくらい大激変😳!!

伝えたことがスッススッスやってくれて、

「トイレ 行こうか」「あ”ぁぁぁ?」っと、何でもとりあえず反発されていたのが嘘のようでした💦

スムーズな疎通のためには仕方がないが…荷物が…😂

そして、「起きる」「寝る」などの日常的なことだけではなくて、

絵カード

↑こういった「気持ち」も少し印刷してみたところ、

タブレットを爆音で見ている娘にこの絵カードを見せて
「うるさい よ。音 小さくして?」
私と絵カードをじーっと見た後に、タブレットの音量を自ら下げタァァァァー😳😳!!!

 

こんなビックリする反応もあったため、こんなに疎通がスムーズになるなら…と、

お出かけ用絵カード

↑先程上に画像を載せたホワイトボードの半分の大きさのものを2つ、外出時用に購入しました。

(A5より少し大きいくらいかな?これもダイソーにて)

 

2つとも裏にマグネットがついているので、

お出かけ用絵カード2

↑こんな感じではりあわせて、

表:「くるま」と「こうえん」の絵—–「車に乗って、公園行こうか?」
くるっ
裏:「おうちの外観」の絵—–「そろそろ おうち 帰ろう?」

こんな風に使っています。

裏表で使えると、先に予定が続く時や貼り替えるのがめんどくさい時に便利だなと感じています。

 

そしてたくさんの絵カードは、

絵カードファイル

↑こんな感じでA5サイズのクリアファイルに入れて持ち歩き(これもダイソーにて)

一度ハガキサイズピッタリのクリアファイルを使ってみたんですが、

余白が無さすぎて指を入れにくく取り出すのに時間がかかったので、少し大きめのA5サイズにしました。

 

これらを…かさばるけど…持ち歩いています😭😂

私は元々荷物が多い方で=持つかばんが大きいので、入るっちゃ入るんですが…

娘とのスムーズな疎通のためなら背に腹は代えられない!という感じです💪🏻🥺

娘のキエエ-╰(‵□′)╯が増えるよりは…ね。

まとめ

結果的に、娘の場合は「ひとつひとつの事柄は言葉のみでも分かることが多いけど、それが連続すると分からなくなることが多い=絵カードを連続して示す」のが、今は効果があるように思います🤔✨

 

せっかく30枚ほど作ったので、こちらから伝える時だけじゃなくて、

娘が何かを伝えたい時にも使えると良いなと思ったんですが、

↑前述した「意図してなかったものに引っ張られる」という私の予想に加え、

療育の先生の分析では選ぶという概念自体がまだ難しいのではないかということでした。

(こちらは「今の気持ちをこの中から選んで?」のつもりでも、娘的には「◯◯ちゃん好きなものどれ?」「◯◯ちゃんに馴染みのあるもの並べてみるよ」と変わらない。だからその時の意図とは違うであろうもの=ただただ元々好きなものを選んだりするのでは?とのこと)

 

実際に作ってみて大激変がありましたが…まだまだ“細かい目盛りの階段”が待っているようです🤔💪🏻

何事もコツコツですね。疲れない程度に頑張ってみたいと思います🙂

 

長文を読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m